胡蝶蘭にはどんな害虫が寄ってくる?駆除方法と予防対策の基礎知識

胡蝶蘭のハナマツ、担当のイトウです。
久しぶりのブログ更新です。お元気してましたか?

コロナも大分落ち着きを取り戻したかに思いましたが、年末年始でかなり増えるんじゃないかとの予想を大きく上回っていて驚きを隠せません。

重症化する可能性は低いと報道されていますが気が抜けませんね。
まん延防止等重点措置が実施されますが元気を出していきましょう!

胡蝶蘭にもウイルスを持ち込む害虫がいます。
今回は胡蝶蘭に寄ってくる害虫とその対策をご紹介します。

胡蝶蘭に付きやすい害虫と対処法

胡蝶蘭にはどんな害虫が寄ってくる?駆除方法と予防対策の基礎知識

植物にとっての害虫は「葉っぱを食べるだけ」と思っていましたが、それだけではなく以下のような影響も与えてしまいます。

◇害虫が与える胡蝶蘭への影響
・ウイルスなどの感染症
・カビ
・養分吸い取り名駅力低下

害虫が原因で胡蝶蘭が枯れてしまうことも珍しくはないので注意が必要です。
では害虫ってどんな虫がいるんでしょう。

カイガラムシ

胡蝶蘭の養分を吸う害虫で400もの種類があり一度に駆除できない厄介な虫です。

葉っぱに白くふわふわした粉状のものがあった場合は要注意。
カイガラムシの卵の可能性があります。

塊になっていて、一度発生すると完全に防除するのに長期間を要する厄介な害虫であるため、予防に努め、発生した場合、初期に防除することが大切です。

成虫の場合、かさぶた状になって葉にくっついていることがあります。葉の裏などにもいることがあるので注意してみてください。

●カイガラムシの対処法
古葉はこまめに除去。
やわらかいガーゼや脱脂綿、毛先の柔らかい歯ブラシで粉状のものは掻き落とすことができます。
かさぶた状なった成虫には爪楊枝などで葉の本体を傷つけないように剥がします。

コナダニ

胡蝶蘭の雌蕊や花粉を食害して発生します。
胡蝶蘭の蕾や花が突然萎えたらコナダニの仕業かもしれません。

光が届かない暗いところに寄生するのが特徴で、ミズゴケなどの有機物の中で発生します。
針の先ほど小さなダニな為、肉眼で発見する事は難しく原因に気づけない場合も多いようです。

●コナダニの対処法
有機物の肥料は避け、適切な環境で育てる事で防ぐことも可能です。
発生してしまった場合は「ケルセン乳剤」「ペンタック」などを使用して駆除します。

ハダニ

室内で育てている胡蝶蘭だと一年中発生してしまう害虫。
特に梅雨明けから繁殖しやすくなります。

発生すると葉のツヤがなくなり、葉の裏側をみるとかすり状になっていたり白斑がみられます。
激しい場合は葉が軽く巻いたり、よじれることがありるので気になった場合は見てみましょう。
密度が高くなるとクモの巣のような糸を生じることがあります。

●ハダニの対処法
高温期にはこまめに葉水をかけたり、ランの生育に影響がない範囲で湿度を低くして乾燥させてください。
それによりハダニの密度を下げていきます。葉の裏などにも水をかけるようにしましょう。
薬剤を使うと抵抗力がついてしまいますので、3種類ほど「殺ダニ剤」を順繰りに使っていくと良いです。

スリップス(アザミウマ)

高温で乾燥する時期に発生する害虫。
灰褐色や黒系の1~2mmくらいの細長い形をしています。

花弁に寄生する虫で、つぼみや花に影響し花びらのふちが黄色く変色してしまうのが特徴です。
入り込んだ蕾は開花しなくなる可能性もあります。

●スリップス(アザミウマ)の対処法
発生した場合は「アドマイヤー・アセフェート水和剤(オルトラン)」で防除しましょう。

アブラムシ

様々な植物に発生するアブラムシですが、胡蝶蘭も例外ではなく被害に合うことがあります。
外部から飛んできて蕾や花に付きます。

開花しなくなるなどの原因になるだけでなく、ウイルス病も媒介するので厄介です。

●アブラムシの対処法
鉢を風通しの良い場所に置いてこまめに観察しましょう。虫の少ないうちは水で洗い流すだけでも効果があります。
大量発生してしまったら、薬剤散布をして対処しましょう。

胡蝶蘭に影響のない無害な虫

胡蝶蘭にはどんな害虫が寄ってくる?駆除方法と予防対策の基礎知識

胡蝶蘭のような植え込み材には、水が好きな虫が多くいます。

テントウムシ

見た目の通り害がない虫です。それどころか胡蝶蘭を弱らせてしまうカイガラムシやアブラムシを食べてくれます。
テントウムシの発生が多くなった場合は注意が必要で、餌になっているアブラムシの発生を疑いましょう。

コバエ

意外とコバエは胡蝶蘭に害はない虫です。
しかし、中にはつぼみを食してしまうものもいるので注意しましょう。

コバエは腐った根っこなどから発生することが多いので違った意味で発生したら要注意です。
根っこが腐り始めていた場合は植え替えと食った根っこを除去することで対処できます。

まとめ

害虫が発生してしまうときれいな見栄えだけでなく胡蝶蘭自体の命にも影響が出てきます。

また、落ちてしまった花びらや葉っぱをそのままにしておくと虫が付く原因にもなります。
レースカーテン越しに程よく光があたり、風通しもいい温かい部屋でも害虫はついてしまうことがあります。

普段からのチェックや観察をこまめにすることが大切です。

いかがでしたでしょうか。贈り物はぜひ胡蝶蘭のハナマツへ。
贈り物はぜひ胡蝶蘭のハナマツへ。
ご質問等もお気軽にお問い合わせください。

トップへ戻る