「旧奈良監獄」最後の内部公開イベントへ行ってきました

大阪ショールームのTです。先日、明治建築遺産「旧奈良監獄」の最後の内部公開イベントへ行って来ました。今回はその時の様子をご紹介します。

旧奈良監獄とは?


旧奈良監獄は1908年に日本最古の刑務所として誕生しました。重厚なレンガ造りの建物が今もそのままそびえ立っています。

驚くことに受刑者たちもレンガ職人と一緒に刑務作業の一環として監獄内でレンガ製造を行い、その建築に携わっていたそうです。

印象的な内部構造


内部は「ハビランドシステム」といって、監視所に立つ看守の目が常に全方位の収容棟に行き届くように放射状の形状になっています。観光地や映画などで有名な「網走監獄」もこれに倣って建築されたそうです。

通路と独房の様子


収容棟の通路と独房の様子です。夜明けの光とともに目覚め、日中の太陽光のもとで活動し、日が沈めば眠るという自然に抗わない生活が身につきそうです。

その他、窓まわりなど


受刑者たちの集会室の窓辺と、クラブ活動室の間仕切りのカーテンです。ベルベット調の生地に上飾りまで付き、レンガ調の建物との相性が良く見栄えがしました。

受刑施設なので、こういった「装飾」とは無縁なのでは……と勝手なイメージを持っていたので、少し驚きました。

監獄ホテルへ生まれ変わります

この建物は2021年には我が国初の「監獄ホテル」としてオープン予定で、今回はその工事前の最後の内部公開イベントで、たくさんの方が来場していました。

「監獄」として内部を見られるのはこれが最後で少しさみしく感じますが、ホテルとして完成するのも今からとても楽しみです。

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