あったかカーペットは、やっぱりウールです

まだまだ2月。寒い日が続いています。
こんな時期はフローリングも冷たくて、カーペットの温かさがとってもありがたいですね。

特に根強い人気を誇るのがウール製のタイプ。
風合いや手ざわりのよさなど高級感が魅力です。
ウールと人間とのかかわりは8000年以上にもさかのぼると言われており、古くから衣類やカーペットなど様々な分野で使用されてきました。

そこで今回は、私たちの生活に身近なウールについて、改めて考えてみたいと思います。

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★カーペットの機能

カーペットの風合いや手ざわりのよさは、他の床材にはないものです。
カーペットを使うことによって得られる効果には以下のようなものがあります。

 保温性 
パイルの中に空気を含んでいるため、寒い今の季節でも 踏んだときにヒヤっとしません。保温性に優れている ことから、冷暖房費の節約にもなります。

 防音性 
硬い床材に比べて歩行や物の落下等による騒音を吸収します。
音の反射を防ぐので、ホームシアターなどにもおすすめです。

 安全性 
滑りにくくやわらかいので、ケガもしにくい利点があり ます。
また歩行時の衝撃を和らげ、歩きやすく疲れにく い効果もあります。

 衛生的 
床に落ちたほこりをパイルのあいだに沈めて、再び空気 中に分散させない機能があります。
きちんとそうじを すれば、とても衛生的な床材です。

 ★ちなみに・・・

ウールは生きている繊維です。
合成繊維とは異なり、表面にキューティクルがあります。このキューティ クルによって、湿気を吸ったり吐いたりという調湿 の働きがあり、「呼吸する繊維」と言われて います。
ウールのカーペットにもこの機能 が備わっています。

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★羊の種類

世界には約3000余りもの種類の羊がいます。
そして世界で飼育されている羊は約10億6660万頭と言われています。たくさんいる羊の中でもわたしたちになじみのある種をご紹介します。
Romney 【ロムニー】

英国ケント州のロムニーの沼沢地方が原産。
英国内では「ケント」、英国外では「ロムニー」と呼ばれます。
ニュージーランドで飼育されている羊の約45%がこの種だそうで、日本のカーペットに使用されている羊毛原料の70~80%を占めています。

Drysdale 【ドライスデール】

ロムニーの中でもふさふさの毛を持つ羊を、多年にわたって交配を続けてできた改良種です。
その交配研究を行っていたドライ博士の名前から「ドライスデール」と命名されました。
細く、色毛の混入がないため、高級カーペットに使用されます。

Blackface 【ブラックフェイス】

英国山岳地帯に住んでいます。
black=黒、face=顔で名前のとおり顔が黒い羊です。
毛足が長く太めで、手触りがかたいのが特徴です。

 ★まめ知識

最近ときどき耳にする「メリノ」種の羊も何種類かいますが、とくにオーストラリアメリノは世界各地に広く分布し、優れた品質の羊毛を最も多く産出しています。
あらゆる羊の中でも白く、最も細く、しかも長くて丈夫で衣料にもっとも適していると言われます。
ちなみに「カシミヤ」は、中国や中東、トルコなどに生息するカシミヤ山羊の毛です。
繊維が細くて柔軟で、衣類に多く使用されます。

どうでしたでしょうか。
ぜひご参考になさって下さい。

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