密蔵院・多宝塔 (その3)

謎だらけの密蔵院・多宝塔、今回もお約束どおりその謎を解明します。
(密蔵院・多宝塔(その1)→2/3日ブログ 密蔵院・多宝塔(その2)→2/26日ブログ

密蔵院では国指定重要文化財である木造薬師如来立像・多宝塔をはじめ、指定文化財は29件にもおよぶそうです。
中でも際立つのは、多宝塔。

桟唐戸 
勾欄の柱頭

多宝塔正面図この多宝塔の建築様式等について明らかにします。

・室町時代(1338~1573)の初めに建てられたもの
何回も修理されましたが昔の姿をとどめているそうです。

・高さは16.5m

・屋根は、柿葺き(こけらぶき)でつくられています。
柿葺きとは、材木を細長く削り取った板を重ねて屋根を葺くものです。この多宝塔には厚さ約3mmのサワラの板約4万枚が使用されています。

・禅宗様式が取り入れられている点が特徴です。
屋根には裳階(もこし)が付けられています。
正面の扉には桟唐戸(さんからど)が使われています。
板張りの扉に縦横の桟が入っている禅宗の建築様式とともに日本に伝来しました。
尾垂木(おたるぎ)という天狗の鼻のように斜め材の先を細めています。
勾欄の柱頭が蓮の花を逆さにした形になっています。

・屋根を支える垂木の組み方
組物は手先を四つ前へ出して桁を受ける四手先斗で、斜め下前方へ突き出る尾垂木を付けています。
軒は上・下層とも二軒繁垂木(ふたのきしげだるき)を平行に配しいます。

他の多宝塔に比較して屋根の反りが急で、軒の出も深く、全体として勇壮、しかも安定感が感じられます。

昭和27・28年(1952・1953)に解体修理工事が行われ
その後昭和53年(1978)、平成14年(2002)には柿葺き屋根の葺き替え工事が行われました。

尾垂木
垂木の組み方

以上で、だいたい謎は解明できましたようで・・・

エッ! なんですって 「美しい女性はどうした」 かって
そういえば、その謎も残っていましたね。
実は密蔵院では、自己変革 ・ 悩みの無料相談、お葬儀 ? 法事 無料相談をやっておられます。
訳ありで相談に来て帰るところであったと推測しました。
これで、私の謎はすべて解明しました。メデタシメデタシ

密蔵院のホームページがありましたので記載しました。
http://www.mitsuzouin.org/index.html

毎年10月の第一日曜日に所蔵の文化財を一般公開しており,日ごろ見ることができない平安時代から
江戸時代にかけての釈迦や観音像などの絵画が見られるようです。

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