私が中国に行くのは8年ぶり。先ず、驚いたのは車です。8年前に殆ど見ることが出来なかった高級車が日本と同じように走っている。富裕層が確実に多くなっていることを実感させられました。
今回の中国出張は中国製壁紙のクオリティの検証と日本国内で使用できるか可能性をさぐる為の出張です。
まず、最初に訪問した先は上海中心地から程近い「上海◯◯装飾材料有限公司」。中国の工場と言えば「田舎」を想像していた私は中心地から余りにも近いことにびっくり!そして工場と言っても日本と変わらない近代的な建物で更に仰天させられました。
中国の壁紙と言えば巾53cmが一般的。しかしここは53cm、70cm、それに日本製と同じ92cm巾の壁紙を製造しています。92cm製造レーンが2レーンもあります。
完成した壁紙を500m毎に実際に壁に貼って検証する設備もありこれにはビックリ。左右の色が均等になっているか、色ムラがないか?を検証しています。これだけタイムリーに検証するシステムは日本では殆ど見ない光景・・・・。
また、壁紙に柄を印刷するプリントロールは無数に並んでいます。
それに壁紙に凹凸をつけるエンボスロール92cm用も整備されています。このロールは非常に高価であり、数年前までは日本製を購入していたとのこと。
以上で工場内の紹介は終わりですが、その後オフィスで色々お話させて頂きました。
この会社は数年前に日本大手壁紙メーカーにOEMとして採用されていました。その際は日本の防火内装制限で「準不燃」を取得していたなど・・・。品質には相当自信を持っています。見本帳改定で現在は採用されていません。理由は????
今回の検証には「防炎」も大きな課題であり「準不燃」以上の「不燃」壁紙に関してはまだ未知数ですが、この会社は「不燃」にも是非チャレンジしてゆきたい!との意向であり本当に前向きな姿勢に「中国製は安かろう・・悪かろう・・」から変わってきたことを実感させられました。
翌日訪問したのは「離型紙壁紙」の製造工場の「常熟市◯◯装飾有限公司」。ここは上海中心地から高速道路を使って約2時間の少々遠方です。
PVC原料からフィルムを製造し、そのフィルムに柄をプリントし、エンボスを加えたものに接着剤を塗布するといった原料から離型紙壁紙の完成まで一つの工場で一貫して製造しています。日本では工程毎に数社の企業で分業し、その結果として「製品」としているのが一般的。しかし中国は違いました。ここでも世界の工場と言われる由縁が垣間見ることができます。
工場見学後に商談。日本のホームセンターに並んでいる有名メーカーの「家庭用シール付き壁紙」はここでOEM製造されています。
今回の視察は「建築用シート」でしたが、この建築用シートの分野はまだまだの様子。しかし代表は「是非チャレンジしたい! 何度もサンプルを作製して日本に送ります」と本当に意欲的。
以上で視察レポートは終了ですが、本当にここ数年で中国製の品質が非常に高くなったことに本当に驚きました。以前は「日本製」のブランドで中国壁紙市場に日本から輸出出来ていましたが、ここまで中国製品質が向上してくれば敢えて高価な日本製壁紙を購入する必要がないことに納得してしまいます。
「不燃防炎」などまだまだ課題があり日本国内での使用は不透明な部分ですが、近い将来は「高品質」でありながら「超安価」な中国製壁紙が日本市場の多数を占める時代が到来する予感がします。
松装WEBでは有名日本国内メーカーさんの「壁紙」を多数掲載しています。
これは全て高品質の日本製壁紙です。いつか中国製壁紙を松装WEBに掲載する時代は来るかも知れませんが・・・。
松装WEBはお客様のニーズにあった「高品質でお手軽価格!」を追求するサイトです。
壁紙も「松装WEBサイト」です!!何卒、よろしくお願いします。
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