審判とチャレンジシステム


テニスや野球などの球技では審判の判定に異議を申し立てるチャレンジ制度があります。

一瞬の出来事を人の目で判定する訳ですから誤判定も発生します。
先日、私もチャレンジ制度が欲しいと思った出来事がありました。

それはスリークッション(ビリヤード)の試合でした。

通常この競技では審判員がおらず相手レフリーで進められます。
この競技は決められた自分の球を突いて他の2つ球に当てます。
但し、2つ目の球に当たるまでに3回以上クッションを使わなければなりません。

問題の出来事は下の図のようになったときのことです。

171106_1.jpg

相手の選手が球を突いて私が審判の立場です。

この配置はよくあるケースですが、このとき私の目には黄色の球が白に当り、白が赤に当り黄色の球が赤に当たらなかったように見えました。
黄色の球が赤の5mm位まで近づいたとき白に赤が押され、黄色の球は赤に当たらずに流れて行ったように見えました。

私は少し間を置いて「当たってないように見えた」と言いましたが、
相手の選手は「きれいに当たった」と言いました。
他の選手も見ており雰囲気的にも自分の判定を押し通すのは難しいと思い「私の勘違いでした」と謝りました。

通常、ビリヤード場はカーテンやブラインドを使って外からの光を遮断し、上からの照明だけで球の位置や動きを見易くしています。
しかしながら、今回のようなケースを正しく判定するには真上からのビデオ判定が必要だと感じました。

プロテニスの国際試合で見かけるチャレンジシステム、
複数のハイスピードカメラがボールの位置をリアルタイムで追いかけミリ単位のインかアウトを判定します。
あんなに大掛かりでなく、単純なビデオ撮影だけで簡単にその瞬間を再生できれば「いいなあ」と思いました。

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